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2012年9月3日

良い契約書とは?  (2)

前回は、契約書の作成に際して、相手との力関係がポイント、というところまでお話ししました。

 実はこれがとっても難しいところなのです。こちらの利益だけ考えれば、義務が少なくて、権利が多くて、自由にできることがたくさんあるほうが良いに決まっています。でも、それでは相手が納得せず、契約は成立しません。

 

私の場合、契約書の作成を依頼されたら、「誰と」 「何のために」 契約書を作るのか、よくお聞きするようにしています。

「誰と」では、特定の相手が決まっている場合と不特定の場合では、大きく違います。

特定の相手なら、相手との力関係、相手が違反する可能性、予想されるトラブルの内容、などが想定しやすいので、それらに応じて、条項の内容を決めることができます。

不特定の場合、なるべく想定される相手のカテゴリーを絞るようにします。そうしないと、相手との力関係や予想される相手のニーズ、予想されるトラブルのカテゴリー、なども絞れなくて、せっかく契約書を作っても、役に立つものにならないからです。相手が異なる複数のカテゴリーで想定される場合は、それぞれに契約書を作成することをお勧めします。

 

「何のために」も、具体的な紛争や相手の違反が予想されたりして、紛争予防や違反抑止に重点がある場合と、具体的な紛争や相手の違反は予想されず、契約条件を明確にすることに重点がある場合とでは、かなり違ってきます。

紛争予防の場合は、どちらかというと性悪説モードですが、条件明確化の場合は、性善説モード、といった感じでしょうか。

 

契約書の作成というと、市販されているモデル文例に少し手を加える程度の作業と誤解されている方も多いです。

でも、実は、契約書の作成って、とっても神経を使うし、根気も要るんです。

数枚の契約書といえど、背景事情、ニーズ、相手との関係、契約書が使用される場面、契約書で定める内容の取引や商品、役務の実情などを詳しく聞き取って、理解しなければ、良い契約書は作れません。

紛争になってからの裁判の費用より、契約書作成の費用のほうが実はとっても安上がりなのです。

 

良い契約書とは、やはり、それだけ手間暇かけたものなのです。そこんとこ、理解してほしいなぁ?。


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