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2015年10月3日

人の暮らしを包むエコ建物

先月中旬、ドイツとスイスにエコ建築の視察に行ってきました。エコ建材を輸入販売する株式会社イケダコーポレーションが毎年企画している「エコバウ建築ツアー」で、今年で19回めになります。

簡素な美しさと機能美を兼ね備えた建物の一端をご紹介しますね。
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感想は、「建築」に対する認識が変わりました。

建築とは、建物を建てることと思っていましたが、建築とは空間を作ることだったんですね。

 

日本で有名な建築というと、外観の美しさやデザイン、使い勝手ばかりが話題になります。
しかし今や、ドイツやスイスの最先端エコ建築とは、建物内部の空間の質、すなわち、空気の温度や湿度、CO2濃度や有害物質の有無、明るさや静けさ、なのです。

つまり建物とは、建材による構築物そのものではなくて、それによって外界から遮断される人の生活空間を創りだすためのもの、ということです。言われればそのとおりですが、私にはまさに、目からウロコ、でしたね。こうしてみると、日本のハウスメーカー建物など、いまだに雨風凌ぐ囲い、の域を脱していないように思えました。

 

ドイツにもスイスにも、省エネエコハウス基準はいろいろあるのですが、志あるエコ建築家たちは、基準を満たすことは最低限と考えています。

共通する特徴は、自然素材の建材をできるだけ多く使うこと、50センチ程度以上の断熱材(断熱材も自然素材です)で隙間なく(これがポイントです)建物内部空間を包み込むこと、窓は3重ガラスが標準で窓枠部分も断熱材で包み、日よけシェードは窓ガラスの外側に設置されてます。そして、どの建物も、洗面室の奥など目立たない場所に機械室が設けられ、室内のセンサーが感知して自動で換気を調節し、室内はいつも温度20度、湿度50%に保たれるよう、CO2濃度が高くならないよう、制御されていました。

 

ほとんどが木造で、構造材には集成材を使っていました。集成材の利用にはすでに100年以上の歴史があり、約100年前の集成材の接着剤には、牛乳ガゼインが使われていたそうです。
スイスでは今年、法律が改正され、木造8階建てまで認められるようになったそうです。

 

もちろん、日本と気候や自然条件が大きく違います。一番大きな違いは、地震です。ドイツやスイスでは、地震はありません。気候も、気温は緯度が日本の札幌と同じかそれ以北なので、夏は比較的涼しく、雨も、台風はなく年間降水量もまるで違います。

だから、ドイツやスイスの省エネエコハウス基準をそのまま日本に適用するには無理があります。
では、だから日本では無理、なのでしょうか?

 

建築の技術面は専門でないので判りませんが、エコ建築というものの考え方は、ドイツやスイスに大いに学ぶべきだと思いました。
自宅マンションをリフォームする頃には、日本でも集合住宅向けの省エネエコハウスの技術が確立されていたらいいなぁと思いました。


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