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2015年11月19日

顧問弁護士の使い方

あるところで、経営者らしきオジサマ方の会話が聞こえてきました。
「辞めた社員にユニオンに駆け込まれて、数百万円も請求されてんねん」
「弁護士頼んでへんの?」
「頼んでんねんけど、屁のツッパリにもならんわ」
「なんで?」
「向こうの言うとおり払え、言うねんで!」

 

請求されたのは未払残業代で、タイムレコーダーで残業も未払いも争いようのない事実のようです。

 

最初は、弁護士が頼りないんだろうかと思って聞いていましたが、事情が判ってみると、その弁護士が気の毒になりました。会社の規模はそこそこのようなので顧問の弁護士なのでしょう。顧問料はありがたいですが、こんな顧問先はイヤですね。

 

顧問弁護士の上手な使い方は、何よりも、お互いの信頼関係を築くことです。

 

私が弁護士になった頃、商売敵はヤクザさんと議員さんでした。この20年間でようやく我が国も民主的でまともな社会になりました。

弁護士がヤクザさんや昔の議員さんと違うのは、紛争解決を、法律や憲法に則ってすることです。

だから、コンプライアンスを理解も実践もしようとしない経営者さんと信頼関係を築くのは、ほぼ不可能です。

中小企業ですから、コンプライアンスが完璧でないのはフツウです。問題を抱えていることは、恥ずかしいことでも何でもありません。問題を解決するための専門家です。

大切なのは、コンプライアンスを理解、実践しようとする経営者の姿勢です。そういう経営者さんなら、法律の趣旨や目的を説明すれば、きちんと理解していただけ、問題や課題を解決していくための方策をご一緒に考えることができます。

 

 

弁護士が他の士業さんと違うのは、「戦時」に対応できることです。つまり、問題に対して、紛争や裁判に発展するおそれを視野に入れて、対応や交渉ができることです。

しかし、「弁護士は揉め事が起こってから頼むもの」は、顧問弁護士の使い方としては、間違いです。

何も無いときにも払っている顧問料は、まさに、何も無いために払っているのです。

ただ、実際には、何か起こりそうなときから弁護士に相談するのは、面倒くさい、恥ずかしい、自分で何とかできるかも、と考えがちです。

しかし、そういう時こそ本当は、顧問弁護士に相談するとき、なんです。何か起こってからの弁護士費用は、顧問であってもそこそこお高くつきますが、まだ何か起こったわけでない間の相談なら、顧問料に含まれます。

顧問弁護士としても、そういう段階で相談をしていただけると、信頼していただけてるな、とうれしくなります。

 

 

私の場合、顧問会社から早めに相談していただけることが増えてきました。どの経営者さんも真面目で良い方ばかりです。

信頼感に満ちた、明るく爽やかな事務所を目指しています。

 


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