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2016年5月9日

産業廃棄物業者さんの選び方

以前、有名飲食店の食品廃棄物が、廃棄物業者に横流しされて問題になりましたね。専門家は「横流しできるような形で廃棄する飲食店側も不注意」とコメントしていました。

 

廃棄物処理法は、主に処理業者さんを規制する法律なのですが、ごみ問題が社会問題化した1990年ころから、毎年のように改正され、そのなかで排出事業者(ゴミを出す側)の責任も徐々に強化されてきました。

そうです、今日では、ゴミは「出したら終わり」では済みません。

 

廃棄物処理法の古くて新しい問題は、「廃棄物(ゴミ)とは何かなのですが、これは難しい問題なので、今回は割愛します。

 

廃棄物処理法で明確に定義されているのは、実は、「産業廃棄物」だけです。

同法第2条4項と同施行令2条で、20種類の品目が決められ、うちいくつかは業種指定(例えば「紙くず」は製紙業など)で限定されています。

「一般廃棄物」とは、産業廃棄物以外の廃棄物をいいます。

 

廃棄物処理法は、第3条で事業者の責務を定め、第11条で「事業者は、その産業廃棄物を自ら処理しなければならない」と定めています。「自ら」といっても自家処理だけでなく、委託で処理することも含まれます。

 

委託処理の場合に、委託する側の排出事業者のやるべきこと、守るべきこと、がだんだん細かく、具体的に決められるようになったのが、排出事業者責任の強化、なのです。

 

排出事業者責任の主なものは、適正な委託契約の締結です。

最近、産業廃棄物処理委託契約書のチェックを依頼されることも増えてきました。

 

委託しようとする業者さんが真面目な業者さんかどうかをチェックする一つの有効な方法は、示される契約書の内容です。廃棄物処理法が求める内容が条項化された適正な契約書式を使っておられるかどうか、が一つのポイントです。

適正な契約書のひな型は、インターネット上で各団体から公開されています。

 

公益社団法人 全国産業廃棄物連合会作成 ↓

http://www.f-sanpai.com/pdf/itakukeiyajysho_01_yousiki0_all_hinagata_.pdf

http://www.zensanpairen.or.jp/disposal/01/itaku_tebiki.pdf

 

業者さんが示してきた契約書が、このようなひな型どおりに、必要事項がきちんと書かれていれば、先ずは、真面目な業者さんと考えて良いでしょう。

 

廃棄物の収集運搬と処分を別々の業者さんに委託する場合、それぞれ別に契約(2者契約)しなければなりません。収集運搬業者が一括で取りまとめる(3者契約)のは、法第12条5項で禁止されています。

各業者さんに適正料金の支払いを確保する趣旨です。

 

委託契約書は、契約が終了しても5年間は保存してください。

管理票(マニフェスト)のE票(最後に戻ってくるやつ)も、5年間保管してください。

 

廃棄物業者さんをお値段(安さ)だけで選ぶことは、もう許されない時代です。

ゴミを出す側(排出事業者)も、真面目にやってる廃棄物業者さんに協力、応援して、日本から不法投棄を無くしましょう。

 

 


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