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2018年2月16日

『ギリシア人の物語Ⅱ』を読んで中小企業経営を考える

先月に引き続き、塩野七生さん著『ギリシア人の物語』を読んでました。

 

第Ⅱ巻のテーマは「民主政の成熟と崩壊」で、その成熟期は、紀元前461年から429年までの33年間、民主政(デモクラツィア)が最もよく機能していたとされる時代です。

そう言うと、選挙で次々と優れたリーダーが選ばれて・・・とイメージしてしまいますが、この時代は別名、「ペリクレス時代」、著者が随所で引用する歴史家ツキディデスの言葉によれば、『形は民主政体だが、実際はただ一人が支配した時代』なのだそうです。

う~ん、民主主義=選挙=多数決で固まった頭には、何とも理解しがたい・・・著者である塩野七生さんの疑問もそこにあります。

しかし、読み進んでいくうちに、なるほど、と納得せざるを得ない、特に、ペリクレス亡き後が、民主政の「崩壊」期、すなわち「衆愚政」(デマゴジア)と呼ばれ、民主政が機能不全に陥っていく時代のあれこれを知るにつけ、納得させられてしまいました。

結局、人の集団や組織が、個々人の力の集積として、その力を発揮するには、優れたリーダーが不可欠、ということのようです。

 

ここで今回もやはり、中小企業のことを考えてしまいました。

中小企業は、同族会社が多く、組織的には、王様の支配する封建社会に似ています。同族会社というだけで、中小企業には民主主義など無いように思えます。実際、私も、最近になって中小企業家同友会の経営者の方々と良く知りあうようになる前は、そんな印象を持っていました。

 

でも、古代ギリシアの歴史は、「民主政」でさえあれば組織や集団が上手くいくわけではない事実、を教えてくれています。

「民主政」を理解して体現できる、優れたリーダーあってこそ、民主政が機能を発揮し、個々の構成員の力が引き出され、集団や組織として足し算以上の総力を発揮できる、というわけです。

 

う~ん、でも、そういう「優れたリーダー」はどうしたら、できるのか、なれるのか、その答までは、私には見つけられませんでした。

民主政が混迷を深めているといわれる現代社会。世界の主な国々のリーダーを思い浮かべても、なるほど、リーダーって大事だ、と再認識せざるを得ません。

 

中小企業の社長さん、後継者さんの難しいところは、選挙で選ばれたわけでないけれど、もし今、社内で選挙されても、社長や後継者で居られる自信ありますか? ってことなんでしょうね。

 


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