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2019年9月11日

「事業継続力強化計画」認定制度

最近、地震の頻発や異常な集中豪雨、台風の大型化など、災害リスクが高まっています。関係各方面からBCP(Business Continuity Plan事業継続計画)の策定を求められている中小企業も多いと思います。

 

BCPの認証制度としては、平成28年度より、国土強靭化貢献団体認証(レジリエンス認証)が始まっています。これは、「国土強靭化基本法」に基づく内閣府の施策です。具体的には、「一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会」が、「国土強靭化貢献団体の認証に関するガイドライン」(内閣官房国土強靭化推進室制定)に基づき、「国土強靭化貢献団体認証」として行うものです。

その「レジリエンス認証」については、下記のサイトで案内されています。

www.resilience-jp.biz/certification/about/

今回ご紹介する「事業継続力強化計画」認定制度は、これとは別で、中小企業庁が「中小企業強靭化法」を改正(今年5月成立、7月16日施行)して推進している施策です。

下記のサイトで詳しく案内されています。

https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/antei/bousai/keizokuryoku.htm

上記サイトの申請様式を使って、上記サイトで案内されている「策定の手引き」に従って記入しながら計画を立て、これを各地方経産局に提出して「認定」を受けると、次のような支援策を受けられる、というものです。

〇日本政策金融公庫による低利融資

〇信用保証枠の追加

〇防災・減災設備への税制優遇(特別償却20%)

〇補助金の優先採択

〇認定ロゴマークの使用

〇連携支援団体(地方自治体、損害保険会社、地域金融機関、など)からの支援

判りやすくいうと『災害対策の設備投資なら金融や税制の優遇支援をしますけど、それにはちゃんと事業継続計画を立ててくださいね』ということのようです。

なので、具体的に災害対策の設備投資を考えている企業なら、これを利用しない手はありませんし、予め、その設備投資などの内容がこれに合うように(優遇支援を受けられるように)計画を立てる必要があります。

「ウチは何もしてないから」と遠慮せず、『何もしていないところこそやってもらいたい』というのが、中小企業庁の意図のようです。上記サイトの「計画策定の手引き」を見ると、申請書の「記載例」の「<現在の取組>」には「・現在、具体的な対策は行っていない。」なぁんて書かれています。

 

当事務所の場合は、小さい事務所なので「そんなにやることも・・」と思っていたのですが、顧問先各社のことまで考えると、そんなことは言っておられません。

阪神大震災の直後、JR神戸線がようやく住吉まで開通した日、被災した神戸弁護士会(当時)への応援で、東灘区役所へ法律相談に行きました。車窓からの惨状を見て、まだ新人だった私は「弁護士なんて役に立つのかなぁ」と思っていました。区役所に入ると、オープンカウンターの広いホールには、壁際に何十人もの方がずらりと並んで待っておられました。あの光景は今でも忘れられません。

 

なぜ、自社の事業を継続しないといけないのか・・を考えた次は、自社の被災リスクの確認です。下記サイトで災害リスクが確認できます。

〇国土交通省ハザードマップポータルサイト

https://disaportal.gsi.go.jp/

〇J-SHIS 地震ハザードステーション

http://www.j-shis.bosai.go.jp/map/

当事務所の場合、最大のリスクは地震と判りました。大阪中心部が濃く真っ赤になっているのを見ると、ゾッとしますね。洪水のリスクもありますが、6階なので事務所が浸水するおそれは無いと思いますが、テナントなのでビルの機能への影響は判りません。

 

次に、安否確認や避難などです。

当事務所の場合、緊急連絡先の確認は出来ています。実際には、昨年の地震の際、電話よりメールやメッセンジャーアプリのほうが有効でした。愛知県に住んでいる私の弟は、私に電話がつながらないので心配して、息子のところへかけてきました。

 

昨年の地震の際は、幸い、特に被害も無かったので、事務所を1日休業にしただけで済みました。

しかし、数日以上の休業を余儀なくされたり、インフラや交通手段が長期マヒするような事態に対する備えが十分に出来ているとは言えません。

 

上記サイトで案内されている「計画策定の手引き」は、なかなかによくできていると思います。当事務所も「事業継続力強化計画」認定に挑戦してみようかなと思いました。

1社でも多くの中小企業が「事業継続計画」の策定に踏み切ることが政府の目的ですし、それは現状で客観的にも必要なことですから、ぜひ、挑戦してみてくださいね。

 

 

 

 


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