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2019年11月13日

EUは本気だ! 日本が周回遅れになってしまうよぉ~

今年9月末の中小企業家同友会欧州視察の感想は、

「EUは本気だ!このままだと日本が周回遅れになるかも・・」です。

 

今年6月のブログ「中小企業憲章、知ってますか?」で御紹介したとおり、EUは2000年6月に「EU小企業憲章」を採択し、2008年6月にその具体化(アクションプラン)として「小企業議定書(SBA)」を採択しています。

EU小企業憲章の基本原則は“Think small first”(中小企業のことを最優先に考える)ですが、SBAにはその具体的手法として「中小企業テスト(SME Test)」が盛り込まれています。

これは欧州委員会などがEUとして検討中の政策や法令について、予め、中小企業に対する影響を把握・評価するものです。具体的には、立案段階で中小企業関係団体に対するコンサルテーション(意見照会)をしているようでした。

日本政府の中小企業憲章“作りっぱなし”とは、大違いです。

 

エネルギーシフトでも、EUは再生可能エネルギー(RE)導入に明確な数値目標を掲げ、確実に達成してきています。

デンマークは、第1次オイルショックを契機に、国のエネルギー政策をREへ向け、舵を切りました。

ドイツも、2000年頃の電源構成は日本とほぼ同じだったのに、2015年には原子力の割合を半減させ、代わりにREを約30%に伸ばし、2030年にはRE65%を見込んでいます。

2021年からEU域内の全ての新築建物はZEB/ZEHが義務付けられ、今年からすでに公共建物の新築はZEB/ZEHになっています。

日本は、世界の歴史に残る大事故を経験しながら、原発に未練たらしく、2030年にせいぜいRE2?%の目標です。FIT制度も廃止するとしています。

 

SDGsも、欧州では日本のようなロゴマークの氾濫は無く、「アジェンダなら90年代からやってるジャン」って感じだそうです。ちなみに、日本ではあまり知られていませんが、SDGsは「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の一部なのです。

 

欧州視察から帰って、関西電力幹部役員の高浜原発事件、グーグルの量子コンピュータ開発、など報道されるにつけ、「あぁ、日本が遅れていくぅ・・」と実感せざるを得ません。インバウンド需要にアグラをかいているうち、ジャパンブランドはどんどん色褪せていっているのではないでしょうか?

 

EU小企業憲章の前文で「“新しい経済”の到来を告げようとするヨーロッパの努力は実を結ぶだろう」と言っている“新しい経済”とは、ITと再生可能エネルギー(RE)を基盤に、多様な中小企業が繁栄する地域循環型経済、と私は解釈しています。

そしてこれは単に、EUエリートのロマン主義の表明ではなく、したたかな世界経済戦略、すなわち、パラダイムシフト後のRE+IT社会において、欧州(EU)の価値観と社会の在り方をグローバルスタンダードとして、世界経済をリードすることの決意表明のように読めるのです。

 

欧州には2005年から何回か視察に行きましたが、着実にパラダイムシフトへの対応、“新しい経済”への移行実績を積み上げていると実感しています。

 

日本に居ると、お祭り騒ぎのSDGsは流行のファッションのように思えるかもしれませんが、欧州も世界もそんなに甘くありません。

ジャパンブランドが色褪せないうちに、日本が賞味期限切れや周回遅れにならないように、私たちは将来世代のために知恵を絞り、出来ることすぐにやり始めないといけません。

 

 

 


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