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2019年12月25日

最近読んだ本から「グレタ たったひとりのストライキ」

スウェーデンの16歳の少女、グレタ・トゥーンベリさん。

「TIME」誌のPerson of the Year に選ばれましたが、私も賛成です。

「ちょっと変わった子」という印象とともに、「どんな子なんだろう」と思っていました。

 

この本は、グレタさんのお母さん、スウェーデンのオペラ歌手、マレーナ・エルンマンさんの手記です。

中小企業家同友会の環境経営委員会で、愛媛県今治市で調剤薬局(株式会社平野)を経営しておられる平野啓三さんから教えてもらいました。(平野薬局さんのサイト↓)

https://www.hirano-pharmacy.co.jp/

事務所で話題にしたら、事務員の大川さんが「読んでみたいです!」と言ってくれたので、先ずは私が読んでみました。

読んだ感想は・・「読んで本当によかった!」です。

平野さん、大川さん、ありがとうございました。

 

グレタさんは、アスペルガー症候群です。

「でも、アスペルガーは病気ではありません。一種の授かりものです。」とグレタさんはいいます。

確かに、アスペルガーだからこそ、これだけの勉強と行動ができるのだと思いました。

私のアスペルガーに対する認識が変わりました。

 

この本にはSDGsの実際が詰まっている、とも感じました。

グレタさんを支える家族は、障がい、ジェンダー、教育、ライフスタイル、など、身近な日々の生活で、厳しい現実と困難に直面します。

「福祉大国スウェーデン」にしてこれかい!?と驚きです。

 

それ以上に私が自分の認識不足を痛感したのは、「気候変動」に対する危機感です。

グレタさんは、「気候危機」でも不十分で「緊急事態」と呼ぶべきだといいます。

例えるなら、「私たちの家が燃えている」「家が焼け落ちつつある」事態だと警告しています。

グレタさんの主張は、とてもクリアです。IPCC報告書をはじめ、気候科学者の知見を熱心に学習した結果を「メッセンジャー」として世に問うているのです。

「IPCCの最新の報告書は、2030年ごろまでに必要な変化を起こさないと、私たちは引き返せる時点を超えてしまい、人間にはコントロール不能な、あと戻りできない連鎖反応が起こって破滅に向かうだろうと予測しています。それを避けるには、2020年までに二酸化炭素の排出量を急速に減らす必要があります」

「気候危機は私たち(筆者注:人類、ホモサピエンス)が直面したなかで、もっとも簡単で、もっとも難しい問題です。もっとも簡単なのは、すべきことがわかっているから。温室効果ガスの排出をなくせば(筆者注:「削減」ではない)いいのです。」

では、もっとも難しいのは何故か。

これは、母マレーナさんが解説しています。

「世界でもっとも裕福な10%の人が、全温室効果ガスの半分を排出している。温室効果ガスは現在、私たちのいちばん重要な天然資源のひとつである「バランスのとれた大気」を消耗しようとしている。現在の排出ペースでは、すぐに枯渇するだろう。それに気づいている人はひと握りだという事実は、ホモサピエンス史上最大のあやまちになるに違いない。」

 

地球温暖化問題の入門書としても、読みやすく、お勧めの本です。

私も「もう知っていると思い込んでい」た一人なので、最新の知見を勉強しようと思いました。

最後に、グレタさんのスピーチから、

「健康や成功の度合いをはかるときも、もう経済成長のグラフを使うのではなく、温室効果ガス排出量の曲線を使うべきです。何かをするときも、十分な資金はあるのかと問うだけでなく、そのことに割く十分な炭素予算はあるのかと問うべきなのです。それが、新たに使われる通貨の中心となるべきでしょう」

これからは、自社の財務諸表と同様に、自社の温室効果ガス排出量も把握しておくことが、良い経営者の必要条件になると思います。

 

 


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